サッカーJリーグ2部(J2)松本山雅FCのホーム試合の際に松本市のアルウィンで販売される「スタめし」(スタジアムの食事)の一部商品が今シーズンから、スタンドへの入場開始前に購入できるようになった。スタンドの席取りのために開場の数時間前から並ぶ人たちからの「待ち時間にスタめしを楽しみたい」との要望に応えた。毎回、相手チームの地元の「ご当地グルメ」の品もそろえており、31日のヴィッセル神戸戦では、神戸ビーフの串焼きなどが並び、好評だった。 「スタめし」は、スタンド裏のスペースに並び、おやきやそば、駒ケ根市の「ソースかつ丼弁当」、上田市の「美味(おい)だれ焼き鳥」などを扱う計31店のうち、試合ごとに25店が出店する。昨シーズンは混雑したことを考慮し、ことしは出店数を五つ増やした。 入場開始前の販売は、バックスタンド側の11店舗が時間を区切って対応。31日は、午前10時半の開場前の同9時20分から同10時20分まで営業し、安曇野市の主婦渡辺香織さん(48)は「(販売開始時間が早まり)店に並ぶ時間も短くなった」と評価。神戸ビーフの串焼きを買った塩尻市の自営業山本宗幸さん(58)は「相手が神戸だから期待していた。毎回楽しみ」と話していた。 神戸サポーターの会社員大谷豊さん(43)=兵庫県尼崎市=は松本地方の名物山賊焼きを購入し、「地元の物が味わえて良かった。(他の会場より)充実している」と喜んでいた。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧