Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

ピアニスト辻井さん、こども病院で慰問コンサート

$
0
0

 国内外で活躍する盲目のピアニスト、辻井伸行さん(24)=東京都=が14日、安曇野市豊科の県立こども病院で慰問コンサートを開いた。クラシックの名曲や、自身で作曲した映画「神様のカルテ」の主題曲など計6曲を披露。流れるようなピアノの調べに、入院中の子どもや、招待した松本市の県松本盲学校生ら約400人が聞き入った。  同病院が病院祭で招いた。辻井さんは玄関ホールに用意したピアノで、ドビュッシー「二つのアラベスク」やショパン「別れの曲」「革命」の他、自作曲「それでも、生きてゆく」を演奏した。  辻井さんは、昨年公開で松本市を中心に撮影された映画「神様のカルテ」の主題曲が、初の映画音楽作品だったと紹介。撮影現場も訪れ「自然豊かな松本で人の温かさや医者の大変さ、優しさを感じ、人と人とのつながりをイメージして作った」と話した。  演奏後、点字で書いた手紙を渡した松本盲学校小学部6年の矢沢彩夏さん(12)=飯田市=は、今夏、辻井さんについて書かれた本を読み、コンサートを楽しみにしていたという。「全部聞いたことのある曲で良かった。もっと聞きたかった」  コンサートは病院祭実行委員会が「コンサートに行かれない子どもたちのために」と依頼して実現。辻井さんはプロになってから、病院でのコンサートは初めてという。演奏後「普段音楽を聴く機会がなく、病気で大変な思いをしている子どもたちに、諦めないでとの思いを込め、少しでも感動を届けたかった」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>