嵐の前の桜開花　長野市・城山公園のソメイヨシノ

　長野地方気象台は６日、長野市箱清水の同気象台構内にあるソメイヨシノの標本木が開花したと発表した。発達した低気圧の影響で、県内は６日午後から天候が崩れる見込み。平年より早く咲いた花が風に揺さぶられていた。 　平年より７日、昨年より１２日早く、１９５３（昭和２８）年の統計開始以来３番目に早い開花となった。 　近くの花見の名所、城山公園周辺ではかなり開花が進んだ木も。さっそく花見をする若者たちもいた。屋台を出す業者の女性は「昨日はつぼみだったのに、一気に咲きましたね」。時折強風に揺さぶられる花を見て、女性は「今日明日の天気でどうなってしまうか」と心配げに話した。 　開花は、標本木で花が５～６輪開いた状態。これまで開花が最も早かったのは２００２年の４月２日、最も遅かったのは８４年の４月２６日。（長野県、信濃毎日新聞社）