6日午後8時35分ごろ、新潟県妙高市のJR信越線妙高高原―関山間で、午後7時37分長野発直江津行き下り普通列車(6両編成)が線路内に流入した土砂に乗り上げ、1両目の前から2輪目までが左右とも脱線した。JR東日本新潟支社によると、乗客約25人と乗員2人にけがはなく、乗客はバスでそれぞれの目的の駅へ移動した。運輸安全委員会は7日、調査官2人を現地に派遣して事故原因などを調べる。 同支社の広田淳一・直江津地区長によると、列車は進行方向の左側から流入した土砂に乗り上げた弾みで脱輪、150メートルほど走って止まった。同地区長は「早期の復旧を目指す」と述べたが、時期のめどは立っていない。 脱線の影響で、県関係では信越線の長野発直江津行きの普通1本が運休したほか、上下3本が部分運休した。 6日の県内は、日本海と東海道沖で発達しながら北東に進んだ低気圧の影響で昼すぎから全域で雨となった。長野地方気象台は7日も大気の状態が不安定になり、同日夕にかけて強い風が吹く恐れがあるとして注意を呼び掛けている。 この日は飯田線の特急2本に加え、JR中央東線の特急あずさ、スーパーあずさ上下4本も計画運休した。高速道路も県内のほぼ全域で雨により速度規制された。 同気象台によると、7日午後6時までの24時間予想降水量は、多い所で南部90ミリ、中部70ミリ、北部60ミリ。最大瞬間風速は全域で25メートルと予想している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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