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Channel: 信濃毎日新聞
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被災地訪ねた諏訪の子どもら 肌で感じた経験を新聞に

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 東日本大震災で被災した宮城県石巻市や東松島市を訪れた諏訪市内の小中学生26人は6日、見学した内容を振り返る研修会を市公民館で開いた。肌で感じた津波の恐ろしさや人の絆の大切さを語り合い、同じ学校の児童、生徒に伝えようと、現地で見たり聞いたりしたことを新聞にまとめる作業もした。この経験を今後に生かしていこうと決意を語る子もいた。  派遣団は防災意識を高める狙いで市などが初めて企画。市内全11小中学校の代表が参加し、3月22日から3日間、多くの児童が犠牲になった大川小(石巻市)や仮設住宅を訪問した。  研修会では、一人一人が体験を発表。豊田小6年の笠原想一郎君は「仮設住宅の被災者は前向きに笑顔で頑張っていてすごい」と話した。諏訪西中3年の小林快翔(かいと)君は「身近な防災に生かす方法を考えたい」。同中3年で派遣団代表を務めた小泉晃大(こうだい)君は「復興はまだ進んでいない。募金など自分たちでできる活動をする」と語った。  新聞作りでは、A3の紙に被災地で撮った写真を貼り、見出しや記事を考えた。がれきや窓ガラスが散乱する現地の中学校の写真を載せた四賀小6年、小松奏太(かなた)君は「学校で低学年の子に伝えたい」と話した。今月中に仕上げ、各校に全員の新聞を張り出す。  諏訪市は今夏、今回の訪問時に話を聞いた被災者や小中学生らを市内に招き、キャンプなどを予定。引率した豊田小校長の片桐健(たけし)さんは「人とのつながりが災害時の対応や復興の土台になる。現地でできたつながりを大切にしていきたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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