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県防災ヘリ、週2日運休 退職の操縦士 補充できず

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 県消防防災ヘリコプター「アルプス」の操縦士が4月から1人だけとなり、休日確保のため週2日は運航できない状態であることが8日、分かった。昨年末に操縦士1人が退職し、年明けに後任を募集したが要件を満たす人が見つからないまま。県は8日に追加募集を始めたが、このままでは登山客が増える大型連休や夏の登山シーズンの遭難対応が不十分になるとの懸念も出ている。  アルプスは主に県警ヘリ「やまびこ」が担う山岳救助で補助的役割を果たし、山林火災の消火、県外への転院搬送もする。これまで操縦士2人が交代で運航していた。  県消防課によると、1人が退職したため、ことし1~3月は民間から操縦士の派遣を受けた。1月10日から2月12日に即戦力となる操縦士を募集。3人が応募したが、飛行時間や資格など必要な条件を満たす人がいなかった。  今月から民間派遣も受けられなくなり、木、金曜を中心に運休。県は、機体の点検で飛べなくなる日と操縦士の休みを合わせるなどして影響を抑えるとする。県消防防災航空センター(松本市)によると、操縦士の欠員で運航に支障が出たとの情報はないが、複数の遭難が同時発生すれば対応できない恐れもある。  追加募集では、アルプスを操縦するための資格を不要にし、条件を緩和。8月1日に採用し、資格がない場合、その後に訓練して操縦可能な資格を取ってもらう予定で、2人態勢に戻るのはさらに後になる。  県消防課は「一刻も早く適任者を採用し、通常の運航態勢に戻したい。民間からの操縦士派遣も探り、1カ月でも2カ月でも欠員を埋めるようにしたい」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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