東御市内の農業者らでつくる「信州とうみハンダマ会」(花岡新介会長)が14日、主に沖縄県で食べられている葉野菜「ハンダマ」をはじめ珍しい野菜7種類の苗を、同市滋野乙の道の駅「雷電くるみの里」で売り始める。ハンダマは新しい品種「スーパーエイサー」を用意。同会は「どれも家庭菜園で手軽に栽培でき、サラダや天ぷら、おひたしなどにできる」と来場を呼び掛けている。 ハンダマは葉の表が緑、裏が紫で、味にあまりくせはないものの独特の香りとぬめりがある。葉だけでなくつぼみも食べられる。スーパーエイサーは同県八重山諸島産。これまでに同会が栽培、販売してきた沖縄本島産のハンダマに比べて香りと味が濃いという。同会事務局の自営業馬場英幸さん(58)=東御市滋野乙=は「葉の色も鮮やかなので、サラダにするときれい」と話す。 馬場さんは18年ほど前に沖縄県を訪れた時に居酒屋でハンダマの野菜炒めを食べて以来、「くせのある香りと食感のとりこになった」と話す。株を持ち帰り、2006年から東御市内のハウスを借りて仲間と栽培。育てた苗の他、おやきの具や焼酎に加工して販売してきた。その後も同県に足を運び、長野県で知られていない野菜を探すように。4年ほど前から順次、今回販売する7種類の苗を持ち帰り、量産向けに研究してきた。 7種類は他に、苦みがある「グスクニガナ」、肉料理にハーブとして使える「ハママーチ」、ワカメのような食感の「長寿百薬」など。14日は午前9時半~午後3時ごろに試食もできる。苗はいずれもポット1個250円で、6月ごろまで販売する。問い合わせは馬場さん(電話090・4598・0388)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧