建築現場に「春の女神」　上田染谷丘高生、即興で表現

　上田染谷丘高校（上田市上田）美術班の１３人が１３日、即興で絵を描く「ライブペインティング」を、上田市天神の市交流・文化施設建設現場で披露した。防護壁の縦２メートル、横１５メートルほどの範囲に、思い思いに筆を滑らせ「春の女神」を表現した。 　同班は３月下旬、同建設現場にあるミニ・ミュージアム内でライブペインティングをした。その時は壁などに張った紙に描いたが、「反応が良かったので防護壁にも描きたい」と市に提案。原画は副班長の３年筒井愛弓（あゆみ）さん（１７）が考え、淡いピンクやクリーム色などのパステルカラーを中心に使うことに。この日は７時間ほどかけてアクリル絵の具とペンキを塗り、長い髪の毛が春風になびく女神を仕上げた。筆代わりに指を使う生徒もいた。 　絵は来春の建設工事終了まで、季節ごとに描き換える。次回は７月下旬ごろに夏の絵を描く予定。筒井さんは「道行く人に四季の変化を楽しんでほしい」と話している。（長野県、信濃毎日新聞社）