上田市民有志が生み出したご当地ヒーロー「六文戦士ウェイダー」が13日、同市の上田城跡公園でデビューした。これまではイラストや映像だけだったが、赤色を基調にした衣装が出来上がったため、「千本桜まつり」でにぎわう同公園に登場。すぐに観光客らに囲まれ、記念撮影で引っ張りだこだった。 ウェイダーは「うえだ」をもじり、フリーの映像ディレクター羽地(はねじ)勝義さん(39)=上田市福田=ら有志が上田を盛り上げようと考案。「六文戦士」の名は、六文銭の家紋で知られる上田ゆかりの戦国武将真田氏にあやかった。衣装は羽地さんの兄の会社員潤一郎さん(42)=同市諏訪形=が中心になり製作。真田氏の兵が着けたとされる赤備えの甲冑(かっちゅう)をイメージし、赤い合皮を貼った衝撃吸収材をよろいにした。声援を受けると光るという設定のベルトの「ズクメーター」は、実際に青く発光する。手にする刀のつばは、同市別所温泉の国宝・八角三重塔の形にした。 当面は市内の学生が衣装を着て、週末を中心に同公園などに登場し知名度を上げる予定。20日午前11時半には、同公園やぐら下芝生広場で寸劇を演じる。羽地勝義さんは「ウェイダーを通じて上田に興味を持つ人が増えてほしい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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