地域材利用でポイント還元　県などの推進協 発足

　地域材を使って木造住宅の新増築や改装をした消費者にポイントを還元する国の「木材利用ポイント事業」を進めるため、県内事務を担う「信州木材利用ポイント推進協議会」が１６日、発足した。県産材の需要拡大に加え、ポイントで交換できる農林水産物の振興にもつながるため、制度の周知などに力を入れる。 　同事業では、都道府県などが産地認証した木材で施工する業者を全国事務局が登録。登録業者を通じて住宅工事をした施主は事務局にポイント（１ポイント１円相当）を申請でき、ポイントは農林水産物や農山漁村の体験型旅行などと交換できる＝イメージ図。木造住宅の新増築は１棟３０万ポイント。内外装を木質化する場合は木材使用面積に応じて付与する。今夏に申請受け付けが始まる予定で、本年度契約した工事が対象となる。 　推進協議会は、県や県産材利用促進団体などで構成。全国事務局に登録される施工業者を事前に認定し、同事業をＰＲする。この日の会合で会長に選ばれた細川忠国・信州木材認証製品センター理事長は「県内の小さな工務店に積極的に参加してもらい、県民には県産材を使ってほしい」と話した。（長野県、信濃毎日新聞社）