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鎌倉彫 四半世紀の集大成 佐久の記念館 初代館長の作品展

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 佐久市下小田切の鎌倉彫(ぼり)記念館の初代館長を十数年務めた原芳郎さん(90)=佐久市臼田=の作品展が、5月18日まで同館で開かれている。鎌倉彫は神奈川県鎌倉市特産の彫刻漆器。原さんは26年前から同館の教室に通い制作を続ける。個展は初めてで、細かく彫り込んだ50点余が並ぶ。  梅やウグイスのついたての背景は、自宅近くから望む稜線(りょうせん)にした。佐久ゴイを彫った作品では、コイが起こす波を表現するため、佐久市野沢の養殖池へ何度も通って写生を重ねた。来館した女性(25)は「実物の動植物より美しく彫られている」と話した。  同館は1986(昭和61)年、臼田町(現佐久市臼田)出身の鎌倉彫伝統工芸士の木内翠岳(すいがく)さん(1915~2008年)が私費を投じて建設。獣医師の仕事を引退した原さんは、趣味として同館で開かれる教室に通った。当初は館長がいなかったが、原さんが他の生徒と交代で監視員をする中で就任が決まった。  「懸命に取り組み、出来上がったときの喜びはどの作品も皆同じ」と原さん。午前9時~午後5時。22日、5月7、13日は休館。入場無料。問い合わせは同館(電話0267・82・7095)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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