根羽の火災、計４棟全焼　電話不通続く

　下伊那郡根羽村中心部で１６日深夜に発生した火災で、住宅と空き家、車庫の計４棟計約４２０平方メートルが全焼したことが１７日、飯田署の調べで分かった。現場付近を通るＮＴＴの通信ケーブルも焼け、正午現在、村役場を含む約４００の電話回線が不通になっている。ＮＴＴ東日本長野支店は村役場に無料の公衆電話５台を設置。ケーブルが焼けた影響で、ＮＴＴドコモの携帯電話も村内の広い範囲で不通になっているほか、村のケーブルテレビも一部で視聴できなくなっている。 　同署によると、焼けたのは無職石黒文夫さん（８２）＝根羽村上町＝所有の木造平屋の空き家（約６６平方メートル）と、会社員吉沢実寿（まことし）さん（７４）＝同＝方の木造２階建て住宅（約１５９平方メートル）と車庫（約６６平方メートル）、無職石原苟（まこと）さん（８０）＝同＝方の木造２階建て住宅（約１３２平方メートル）。空き家から火が出て、県道に沿って西側に並ぶ吉沢さん、石原さん宅に燃え移ったとみている。さらに近くの民家の窓ガラス２枚が割れた。同署が引き続き原因を調べている。 　村役場によると、外部との連絡は村所有の衛星携帯電話１台と、同支店が臨時に設置した衛星携帯電話１台などを使用。防災行政無線で村役場の電話が不通になっていることを村民に知らせた。同支店がケーブルの復旧作業を進めている。（長野県、信濃毎日新聞社）