国土交通省中部地方整備局(名古屋市)は18日、飯田市と浜松市を結ぶ高規格幹線道路「三遠南信道」で、ルートが未定だった水窪(みさくぼ)北インター(仮称、静岡県浜松市天竜区)―佐久間インター(同)の約20キロ区間について、従来の国道の現道改良方針を再検討する考えを示した。今後、下伊那地域を含む周辺住民などに意見聴取する。 同省は2001年、この区間について国道152号と473号の現道を改良する方針を示した。だが、国道の道幅が狭く、代替路もないことなどから再検討する。 中部地方整備局は、18日に開いた審議会の小委員会に3案を提示。国道の西側に「ルート帯案」=地図=を示した上で、ルート帯に道路を新設(概算事業費約950億円)、水窪北インターから南側の水窪市街地までの約7キロは国道を改良して水窪市街地以南の約14キロはルート帯に新設(同740億円)、国道の全線を改良する(同770億円)―のいずれかとした。 小委員会は再検討方針を了承した。同地方整備局は、下伊那地域で住民アンケートを実施する方針だ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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