県信用保証協会(長野市)は18日、2012年度の保証実績をまとめた。新規融資などに対する保証承諾は件数が前年度比2・6%減の2万4864件で、金額が1・8%減の2290億5400万円。景気動向が不透明で資金需要が伸びず、共に4年連続の減少だった=グラフ。 保証承諾額は、上期(12年4~9月)は前年同期比8・5%減と低調に推移。下期も12月まで伸び悩んだが、13年1月は前年同月比29・3%増、2月は11・8%増、3月は4・7%増と回復した。同協会は「円安や株高で景気回復への期待感が高まり、企業の借り入れが増えたのではないか」と分析。政府の経済政策に伴う企業心理改善の兆しがうかがえた。 業種別の保証承諾額は、製造業が656億1700万円と全体の28・6%を占めて最大で、長く続いた円高や世界的な景気低迷などを背景に前年比6・1%減。次いで大きかった建設業は3・7%増の606億3千万円。小売業は2・7%減の318億6700万円だった。 企業が金融機関に返済できなくなった借金を肩代わりする代位弁済は、件数が9・5%増の1338件、金額が1・2%増の99億9400万円。業種別では製造業が39億7600万円と最も大きく、27・1%増となった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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