陸上自衛隊松本駐屯地(松本市)は20日、駐屯地を一般公開する恒例の「松本駐屯地祭」を開いた。部隊や車両を紹介するパレードや模擬訓練、武器展示などがあった。 これまで来場者が触れることができた機関銃や拳銃などの武器展示コーナーは、ことしは工事で工場内が使えないとして屋外展示となり、「安全管理上の理由」(駐屯地広報室)でロープで規制し触れられないようにした。 9歳の長男と来た岡谷市の会社員寺沢大輔さん(36)は「(触れられないのは)やむを得ないが、触ることで武器の冷たさや重さを(子どもに)伝えることもできる。親がどう説明するかが重要」と話していた。 式典に出席した阿部守一知事は「自衛隊の尽力なしに防災は達成できない。信頼、協力関係を高めたい」とあいさつした。松本市の菅谷昭市長は毎年欠席しており、代理で青木敏和・市危機管理部長が出席した。 駐屯地の敷地外では、松本地区労組会議などでつくる連絡会議がデモ行進し、武器展示などに反対した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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