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信州大・自然科学館、教員養成に活用

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 信州大理学部(松本市)は本年度から、動植物や岩石などの標本を展示・収蔵する「信大自然科学館」を、学生の教員・学芸員養成に活用する。学生が学外の中学や高校、博物館に実習に出る前に、同館で資料整理や展示企画の立案に携わるなどして、同館を講義と実習の橋渡し役にしていく。  同館は昨年8月、松本キャンパスに開館。2階建てで1階と2階に展示スペースと標本の保管庫があり、動物の剥製や骨格、岩石の標本など数万点を収蔵し、その一部を展示している。「信大植物標本庫」として国際登録されている30万点の植物標本は特に貴重という。  今回の計画を取りまとめた理学部の太田哲(あきら)准教授らによると、教職課程の学生は、自然と科学の面白さを伝える理学部のイベント「信州自然誌科学館」に出す展示ブースに、本年度から同館の標本を活用。自分でテーマを設定して分かりやすく伝える展示内容を考え、教員になった際の指導力向上につなげる。標本を利用して、理数科教材を作ることも検討している。  また、学芸員養成課程の学生は、収蔵資料の整理や展示企画の立案に携わり、実習への下地をつくる。  同学部や全学教育機構では既に、一般の講義で週1、2回、同館で標本を使うなどしている。文部科学省が教職課程の充実を各大学に求めていることもあり、教員と学芸員の養成にも同館を活用することにした。館長の佐藤利幸・同学部教授は「いずれは館内で実習して、学芸員資格を取得できるようにしたい」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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