27日正午ごろ、北アルプス白馬岳(2932メートル)の白馬大雪渓付近で雪崩が発生し、仲間の登山者が巻き込まれたと岐阜県のパーティーから110番通報があった。パーティー6人のうち3人が巻き込まれ、2人は自力で脱出したものの、同県の女性1人が行方不明になっているもよう。ほかにも巻き込まれた人がいる可能性があり、県警が確認を急いでいる。 大町署によると、現場は大雪渓近くの白馬尻小屋(1560メートル)から150メートルほど登った地点とみられる。通報者は、自分たちより前に登ったパーティーがいると話しているという。 現地はふぶいており、視界は30メートル程度。新雪が積もって雪崩が起きやすい状態になっているという。このため、北ア北部地区山岳遭難防止対策協会はこの日午前6時から、登山者に登山を自粛したり、雪崩に注意したりするよう呼び掛けていた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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