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「善光寺出開帳」都内で開幕 被災地復興祈る

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 東日本大震災被災地の復興支援を目的に、善光寺(長野市)が秘仏などを公開する「出開帳(でがいちょう)」は27日午前、東京・両国の回向(えこう)院で開幕した。参拝者は「出開帳仏」(一光三尊阿弥陀如来像(いっこうさんぞんあみだにょらいぞう))と綱で結ばれた回向柱に触れたり、「びんずる尊者像」をなでたりして、犠牲者の冥福や被災地の復興を祈った。  被災地の岩手県陸前高田市の杉を使った回向柱は高さ6メートル。善光寺に伝わる秘仏の本尊と同じ姿をした出開帳仏と「善の綱」で結ばれ、柱に触れると出開帳仏に触れたのと同じ御利益があるとされる。尊者像の「出張」は今回が初めてで、参拝者はしゃもじで熱心に像をなでていた。  朝から参拝に訪れた東京都墨田区の近谷(こんたに)富子さん(64)は「被災地のことは気にかけているが、現地に行くことはなかなかできないので、こういう形で少しでも役に立ちたい」と話していた。  善光寺によると、天台宗の大勧進と浄土宗の大本願が一緒に開く出開帳は1820(文政3)年以来、193年ぶり。5月19日までの期間中、大勧進の小松玄澄貫主(げんちょうかんす)、大本願の鷹司誓玉上人(たかつかさせいぎょくしょうにん)による法要などが執り行われ、最大の法要「お練り大法要」は5月11日。収益の全額を東日本大震災被災地や県北部地震の復興支援に充てる。(長野県、信濃毎日新聞社)


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