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佐久市の御岳山、頂上のご神像を新しく

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 佐久市東部の群馬県境にある御岳山(1380メートル)頂上で28日、同山を信仰する御嶽(おんたけ)講の有志10人が、新しい国常立尊(くにのとこたちのみこと)の像を置いた。古い像の首が傾くなど傷みがひどくなったため、有志が二十数年にわたって資金を集めて建立した。5月1日に開眼(かいげん)式を開く。  国常立尊は御嶽講の信仰対象で、像は青銅製で高さ約1メートル、重さ110キロ。御嶽講の仲間が毎年1人5千円を寄付し、110万円を集めて作った。資材を運び上げる「歩荷(ぼっか)」2人を木曽地方から呼び、大雪の降った21日と合わせて延べ20時間ほどかけて運び上げた。  佐久地方の御嶽講は、木曽の御岳山が遠いため、信者が山に同じ名前を付けて参拝したとされる。像は木曽郡王滝村の御嶽神社に向けて置かれていた。像の裏やほこらには、1889(明治22)年に旧東筑摩郡会田村(現松本市)に編入された「取出村」などの文字が像の裏に彫られていた。講の一人、石井忠さん(55)=佐久市新子田=は「御嶽講が流行した明治時代に建てられたのかもしれない」と話す。  28日は、北海道や千葉県からも参拝者や登山者が訪れた。講の会長の伊藤実さん(79)=同市内山=は「佐久地方の御岳山は県外で認知度が高い。地元でも知る人が増えてくれたらうれしい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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