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信濃国分寺、うららか御開帳 上田市で12年に一度

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 上田市国分の信濃国分寺で28日、本尊の薬師如来像を公開する御(お)開帳が始まった。12年に一度、巳(み)年に開かれ、今回は2001年以来となる。大勢の参拝客が訪れ、本堂前に建てられた高さ4メートルの開帳柱に触れたり、本尊に向かって手を合わせたりして御利益を願った。  午前10時すぎ、塩入法道(ほうどう)住職(58)と県内の天台宗僧侶10人が本堂に入り、御開帳の始まりを告げる「開闢(かいびゃく)法要」を営んだ。両開きの扉が開かれ幕がゆっくり上がると、金箔(きんぱく)に覆われた高さ1・5メートルほどの薬師如来像が現れた。初めて御開帳に訪れた東御市八重原の主婦千葉久美子さん(67)は「立派な本尊でびっくり。生まれてくる初孫が丈夫に育つようにとお願いしました」と話した。  境内では餅まきがあり、東日本大震災で被災した岩手県大槌(おおつち)町の「臼沢鹿子踊(うすざわししおどり)保存会」が舞を奉納した。たてがみに信濃国分寺の厄よけのお守り「蘇民将来符(そみんしょうらいふ)」と同じドロヤナギを使っており、昨年春から栽培について情報交換するなど交流している。東梅英夫(とうばいてるお)保存会長(67)は「震災に負けず、これからも伝統を守っていきたい」と話した。  御開帳は5月5日まで。3日の中日法要では稚児行列などが行われる。(長野県、信濃毎日新聞社)


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