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義仲ゆかりの史跡を整備 上田・丸子の御岳堂 館跡に門柱

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 平安時代の武将木曽義仲の館(やかた)跡を上田市御岳堂(みたけどう)で整備していた地元丸子地域の住民グループ「木曽義仲信州丸子会」が29日、現地で完成式をした。館跡を含め御岳堂に点在する義仲ゆかりの史跡11カ所への説明板の設置も終え、「全国の義仲ファンに見に来てほしい」と期待している。  同会によると、木曽義仲は御岳堂に2年ほど滞在し、平家打倒の兵を挙げたと伝えられている。住民有志が「義仲が丸子に縁のあることを広くアピールしよう」と2004年に同会を発足させた。  館跡は丸子地域を見渡せる高台にある。耕作放棄地となっていた土地約500平方メートルの所有者が市に寄付、昨年9月から同会が草を刈り芝生を植えた。見学者に分かりやすいよう、高さ約2・5メートルの木製の門柱も設置。ササとリンドウを組み合わせた義仲使用の紋章を入れた。  説明板を設置したのは、義仲が戦勝祈願をしたと伝わる近くの岩谷(いわや)堂観音や、共に戦った巴御前(ともえごぜん)がお歯黒を落としたとされる「巴御前お歯黒の池」など。事業費は約200万円で、県の地域発元気づくり支援金も受けて整備した。  完成式には同会の16人を含む約30人が出席した。記念にハナモモの苗を植え、地元の保存会が完成を祝い獅子舞を披露した。信州丸子会の小林秀男会長(73)=上田市上丸子=は「ここを憩いの場にし、義仲をPRして地域を発展させたい」とあいさつした。  同会は今後、見学者のための駐車場を整備したり、県内の他団体と連携を強めて義仲のNHK大河ドラマ放映実現を目指してPR活動をしたりする。10月には、義仲役など150人が参加して丸子地域を練り歩く4年に一度の武者行列を行う予定だ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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