上水内郡信濃町で4日夜、同町出身の江戸時代の俳人小林一茶(1763~1827年)の誕生日を祝う「一茶まつり」の前夜祭が開かれた。ことしは一茶の生誕250年となる節目の年。同町柏原の俳諧寺を500本のろうそくの明かりで照らした。 俳諧寺は一茶を慕う地元住民が1910(明治43)年に建てた。町民らでつくる一茶まつり実行委員会が、前夜祭でろうそくをともすことを企画、周辺に並べた。地元の「柏原おけさ保存会」も一茶音頭を踊って盛り上げた。 近くの旧柏原小学校体育館では信濃小中学校吹奏楽部の演奏などがあった。同校5年の狩野竜(りょう)君(10)は「ろうそくの明かりがきれい。まつり本番が楽しみ」と話していた。 一茶まつりはことしで30回目。一茶は旧暦5月5日生まれで、毎年新暦の同日に開催している。当日は午前9時にJR黒姫駅前を出発する「一茶音頭パレード」を皮切りに、同町柏原の一茶記念館一帯を会場に開かれる。(長野県、信濃毎日新聞社)
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