Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

ほかに20人余飛び込む 野尻湖の駒大生2人死亡

$
0
0

 上水内郡信濃町野尻の野尻湖で3日夕に駒沢大学(東京都)の吹奏楽部の学生2人が溺れて死亡した事故で、大学側は4日、学生から聞き取り調査した結果、湖に飛び込んだ学生は、2人の他にも20人余いたことを明らかにした。吹奏楽部が毎年この時期に実施する同町での合宿では、学生が湖に飛び込んで遊ぶことが以前からあったとも説明。長野中央署もこうした事情を把握しており、詳しい事故の原因などを調べている。  この日、同町にある同大の「野尻寮」前で取材に応じた吹奏楽部の顧問に当たる部長の石原孝哉(こうさい)教授らによると、3日は合宿に参加した部員73人のうち50人余が湖上の琵琶島(弁天島)に上陸し、半数程度が服を着たまま水の中に飛び込んだ。部員は楽器のパートごとに分かれて遊んでいた。死亡した3年矢田拓也さん(20)=横浜市、1年野呂千賀子さん(18)=千葉県市川市=の2人が所属するパーカッション計7人は、琵琶島の桟橋から飛び込んだという。  石原部長は「過去の合宿でも部員たちが水に飛び込んで遊ぶことがあったと聞いた」と説明。4日未明の寮到着時の取材に対しては「把握していない」としていたが、その後の聞き取りで分かったという。調査合宿で飛び込みが始まった時期については「聞き取り中だ」として明言しなかった。部員は「悪乗りをし過ぎた」「自主性に任せた」などと話しているという。  一方、長野中央署は4日午前11時すぎ、学生ら6人を立ち会わせ、死亡した2人が飛び込んだ桟橋付近で実況見分をして事故発生時の状況などを調べた。同署の調べでは、琵琶島に渡った学生は水を掛け合ったり、飛び込んだりして遊んでいたという。「(飛び込みは)恒例だった」と話す学生もいるという。  同大吹奏楽部は全日本吹奏楽コンクールで金賞などの受賞歴があり、ことし3月の全日本アンサンブルコンテストでも金賞を受賞。4月29日から今月5日までの予定で信濃町で合宿をしており、事故直前の3日午後は地元住民対象の無料コンサートを開き、終了後の午後4時から自由時間だった。  4日には信濃町内の一茶まつりの前夜祭、5日には長野市の仏都花まつりにそれぞれ参加して演奏する予定だったが、水難事故を受けていずれも取りやめた。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>