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北アで滑落や救助要請 北穂高岳では2人大けが

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 大型連休後半の4日、北アルプスでは愛知県内や東京都内の50~60代の滑落事故が相次ぎ、三重県四日市市の男子高校生からの救助要請もあった。北アでは、引き続き厳しい冷え込みが続いており、山小屋関係者は「危ないと思ったら無理をしないこと」と注意を呼び掛けている。  同日午前7時35分ごろ、北アルプス北穂高岳(3106メートル)南東の北穂高沢で4人が滑落したと、山小屋を通じて110番通報があり、2人が骨を折る大けがをした。  松本署によると4人は、2人で入山した名古屋市の50代女性と60代男性、別のパーティーの愛知県一宮市の60代男性、さらに別のパーティーの東京都立川市の50代男性で、それぞれ数メートルから数百メートル滑落した。一宮市の男性が手首の骨を、立川市の男性があばら骨を折る大けがをした。  県警山岳遭難救助隊員と、北ア南部地区山岳遭難防止対策協会の救助隊員計9人が救助。県警ヘリで松本市内の2カ所の病院に搬送した。  同日午前11時ごろには、北ア奥穂高岳(3190メートル)の標高約2800メートル付近で、愛知県日進市の会社員男性(62)が約100メートル滑落した。右足首にけがをして、県警ヘリで松本市内の病院に運ばれた。  さらに同日午後3時55分、北ア涸沢岳(3110メートル)から北穂高岳へ続く稜線(りょうせん)上で、三重県四日市市の男子高校2年生(16)から、悪天候で視界が悪く動けない―と携帯電話で110番通報があった。単独登山だが、けがはなく、同署は5日午前5時から県警ヘリで救助に向かう。  付近の山小屋によると、4日早朝の気温は氷点下5度程度。雪面は硬く、急斜面は滑りやすい状態だった。この山小屋の男性(54)によると、大型連休後半も気温が上がらない日が続く。「天候によって雪面の状態が変わりやすい。十分な装備と余裕を持った行動に努めてほしい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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