県内は6日、長野地方気象台が全県に乾燥注意報を出すなど乾燥した他、日本海上にあった寒冷前線を伴う低気圧の影響で所によりやや強い風も吹き、たき火などが燃え広がり山林や下草を焼く火事が相次いだ。 午前5時前、佐久市湯原の畑から出火し、そばにあった木造の農機具小屋と農機具、周囲の枯れ草約27平方メートルを焼いた。同市では午後0時40分ごろにも、上平尾の農作業小屋0・45平方メートルを焼いた。南佐久郡川上村でも午前11時40分すぎ、秋山区有林から出火し、下草と間伐材約2100平方メートルを焼いた。いずれもけが人はなく、佐久署は野焼きの火が燃え広がったとみている。上田市下之条でも午後4時すぎ、ビニールハウス約20平方メートルが全焼。上田署は所有者の男性が近くで木の枝を燃やしていた火が燃え移ったとみている。 北信では、午前11時半ごろ、中野市永江の農業の女性が管理する畑で下草が燃えていると119番通報があり、約1750平方メートルを焼いた。たき火が燃え広がったとみられる。正午ごろには、長野市中条御山里の山林近くで、山林を所有する団体職員の男性が枯れ枝を燃やしていたところ、火が下草や山林に広がり、約1200平方メートルを焼いた。 諏訪郡富士見町では午後7時半ごろ、同町富士見の土蔵近くから出火、隣接する空き家2軒に燃え移り、いずれも全焼した。火を消そうとした、土蔵を所有する近くのパート従業員三井君博さん(62)が両手と、あごから胸にかけてやけどをした。茅野署によると、出火した土蔵と空き家1軒を所有する三井さんが、土蔵の近くで下草を燃やしていたという。同署が原因や焼失面積を調べている。 同気象台は7日も中南部に乾燥注意報を出し、火の取り扱いに注意を呼び掛けている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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