2015年に宇宙へ初飛行することが決まった南佐久郡川上村出身の油井亀美也(きみや)さん(42)が18日、東京都内の宇宙航空研究開発機構(JAXA)事務所で信濃毎日新聞のインタビューに答え、県歌「信濃の国」について「オンエア(放送)されるかは分からないが、ISS(国際宇宙ステーション)で歌いたい」と笑顔で話した。初飛行に向け「能力を高めても高め過ぎることはない。一日一日を大切に努力していきたい」と意気込んでいた。 油井さんは航空自衛隊の元テストパイロットで「宇宙飛行士の仕事は似ていて、過去の経験が生きる」と説明。その上で「ISSで活躍している星出(彰彦)さんのレベルには達していない。訓練で与えられる課題をこなし、能力を高めたい」と力を込めた。 また、日本の実験棟「きぼう」の精度が高い―と、外国の宇宙飛行士に言われたと振り返り、「日本が宇宙開発での役割と責任を果たせば、他の場面でも国際社会からリーダーとして認められていくと思う」とも語った。 県民に向けては「長野県は星がきれいに見える場所が多いので、ぜひ多くの人に宇宙に関心を持ってもらいたい。子どもたちには私に続いてほしい」と呼び掛けた。 「信濃の国」は、油井さんの初飛行決定時に阿部知事が「歌ってほしい」とコメントしていた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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