BCリーグの信濃グランセローズが、近鉄と中日、米大リーグで中継ぎや抑えとして活躍した大塚晶則投手(41)を獲得する方向で交渉に入ったことが9日、分かった。信濃からオファーを受けた米国サンディエゴ在住の大塚は同日、取材に対し交渉入りを認め「やりたいという気持ちはある。検討したい」と話した。 2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表で優勝に貢献した大塚は07年まで米大リーグのレンジャーズでプレー。右肘の手術の影響により08年以降、公式戦登板はない。日本プロ球界や米大リーグ復帰へ向けた場を日本の独立リーグに求めていた。信濃への入団が決まれば、10年ぶりの日本球界復帰となる。 大塚は「どんなプレーを見せたいかというよりも、自分の感覚を取り戻すかどうか。独立(BC)リーグのレベルは分からないが、感覚が戻れば当然大丈夫だろう」とした。 信濃の三沢今朝治球団社長は、大塚の獲得について「勝ちきるために中継ぎを充実させたい。豊富な経験と投球のうまさ、安定感が重要な役割を果たしてくれるのでは」と話した。 大塚は千葉市出身。千葉・横芝敬愛高から東海大、日本通運を経て1997年に近鉄入り。翌98年にパ・リーグ新記録の35セーブを挙げ最優秀救援投手となった。2003年に中日移籍。ポスティングシステム(入札制度)で04年に米大リーグのパドレスに移籍。06、07年はレンジャーズに在籍した。米大リーグ4年間の通算成績は13勝15敗39セーブ、防御率2・44。(長野県、信濃毎日新聞社)
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