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霧ケ峰火災、月内にも延焼した踊場湿原の植生調査へ

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 諏訪市郊外の霧ケ峰で4月28日に起きた大規模火災が国天然記念物の踊場(おどりば)湿原に延焼した問題で、諏訪市教委が早ければ今月中にも植生への影響の調査を始める方針を固めたことが10日、分かった。植物や水質の専門家ら複数人による調査を想定しており、年間を通じて影響を調べる。  市教委によると、火災によって踊場湿原(約28ヘクタール)の約3ヘクタールが焼け、湿原に特徴的な植生でスゲ類が湿地帯や水面に繁茂してできる「ヤチボウズ」の一部などが燃えた。  調査は、県や市、観光団体などでつくる霧ケ峰自然環境保全協議会座長を務める土田勝義・信州大名誉教授(植物生態学)ら専門家に依頼。湿原の植生や池の水質変化などを調べる。この調査の事務局となる市教委生涯学習課は「植物が芽吹く時期に合わせ、できるだけ早く始めたい。調査の仕方は文化庁や県教委の指導も受けて決めたい」としている。  また、同協議会も湿原以外の延焼地での調査を検討している。同協議会内の研究者らで調査チームを作り、霧ケ峰に自生する希少種や植生への影響を調べる予定。同協議会は本年度、霧ケ峰一帯の植物の分布目標や草原の保全・再生に向けた実施計画を作る予定で、事務局の県諏訪地方事務所環境課は「延焼の影響も調べる必要がある」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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