県伊那文化会館(伊那市)で11日、「伊那文25年のあゆみ展」と「オーロラ展」が始まった。あゆみ展は、これまでの主催・共催事業を中心にポスターや冊子、出演者のサイン入り色紙などを展示。県民文化会館(現ホクト文化ホール、長野市)に続く2番目の県立文化会館として、1988(昭和63)年に開館して以来の歴史をたどっている=写真。 ポスターは、89年のオペレッタ「メリーウィドー」から昨年の市民オペラ「春香(しゅんこう)」まで51枚。同会館付属劇団「南信協同」の公演、伊那市高遠町出身の日本画家池上秀畝(しゅうほ)の作品展、世界的に著名な音楽家のコンサートなど多彩だ。93年のオペラ「カルメン」のポスターに題字を書いた伊那市日影の書家池上信子さん(81)は「(自由奔放な美女)カルメンにふさわしいように、きつく書いた。懐かしい」と見入っていた。 オーロラ展は、札幌市の写真家中垣哲也さん(51)が米国やカナダで写した32点が並ぶ。中垣さんは「意識を宇宙の遠くに置いてもらうきっかけになればいい」と話していた。ともに24日まで(13、20日休館)。入場無料。(長野県、信濃毎日新聞社)
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