1998年の長野冬季五輪の開催に携わった長野冬季五輪組織委員会(NAOC)関係者らの「長野オリンピック同窓会」が11日、長野市内であった。五輪開催15年の節目として企画し、約180人が出席。旧交を温めながら当時を振り返り、将来に向けて語り合った。 組織委副会長を務めた前長野市長の塚田佐さん(77)はあいさつで「一校一国運動やボランティア活動も盛んで、ホスピタリティー(もてなし)の心も培われた。素晴らしい遺産が残っている」と強調。2020年夏季五輪の東京招致にも触れ、長野五輪の経験を「後輩に伝えていかなければいけない」と述べた。 長野五輪の日本選手団主将でノルディックスキー複合代表の荻原健司さん(43)と、フリースタイルスキー女子モーグル金メダリストの里谷多英さん(36)がゲストで参加。元NHK解説委員の西田善夫さん(77)の進行で座談会もあった。 里谷さんは当時の気持ちを問われ「あの時は感激していて頭が真っ白だった」。荻原さんは「五輪は4回出場したが、長野ほど緊張した大会はなかった」と振り返った。(長野県、信濃毎日新聞社)
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