県警は１３日、急増する特殊詐欺の被害を防ごうと、オペレーターが県内の高齢者に電話で注意を呼び掛ける「心配だから電話してやって作戦」を始めた。昨年と同様に電話帳や詐欺グループから押収した被害者名簿を基に電話する他、新たに高齢者から離れて暮らす家族の依頼による電話も始めた。家族が電話するより、新たな犯行手口を説明できる利点があるとしている。
電話は「ＮＴＴソルコ」（長野市）に委託。この日はオペレーター８人で電話し、県警の委託を受けていると告げた上で「警察や銀行協会などをかたる不審な電話があったら、すぐ県警か近くの警察署に相談して」と語りかけた。
県内では県警の警察官をかたる手口の不審電話も相次いでいるが、オペレーターの１人は「警戒している人もいると思うが、丁寧に説明したい」と話していた。
県警生活安全企画課によると、ことし１～４月に県警が認知した特殊詐欺の被害は４９件、総額２億９千万円余りで、前年同期より２８件、１億８千万円余り増えた。統計を取り始めた２００４年以降、被害額６億４千万円余りと最多だった０７年を上回るペースだとして警戒を強めている。
家族が一人暮らしの高齢者への電話を依頼する場合は、県警本部（電話０２６・２３３・０１１０）や県内各署へ。（長野県、信濃毎日新聞社）
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特殊詐欺予防で県警が電話作戦 高齢者に注意呼びかけ
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