県日中友好協会は14日、長野市内で第51回定期大会を開いた。中国河北省との友好提携30周年記念事業として、高校生らを含む100人規模の代表団を今秋に同省に派遣する計画について、来賓で出席した阿部守一知事は「友好交流にとって節目の年。未来志向での協力関係を確認したい」と述べ、同協会の支援を要請した。 同協会会長の井出正一元厚相は「昨年は、日中国交正常化40年という記念すべき年だったにもかかわらず、大変険悪な日中関係になってしまった」とした上で、「私たちは右往左往することなく、将来を見据えて地道な活動をしていく」と訴え、記念事業の実現を訴えた。 阿部知事は、来県した中国の程永華駐日大使との会談が11日に松本市で実現したことについて触れ、「友好協会が長い間、中国との信頼関係を築いているおかげだ」と関係者をねぎらった上で、「顔の見える関係づくりに全力で取り組んでいきたい」と述べた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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