長野市鬼無里の奥裾花自然園でミズバショウが見頃を迎え、大勢の観光客や写真ファンが足を運んでいる。雪解けが進んだ湿原のあちこちで、花を包む白い「苞(ほう)」が鮮やかな姿を見せており、奥裾花観光センターによると6月上旬ごろまで楽しめる。 ミズバショウの群生地としては全国的にも規模が大きく、同センターによると計81万株ほどある。16日は観光客らが遊歩道を歩きながら、湿原の眺めを楽しんだり、写真を撮影したりしていた。初めて訪れたという神戸市須磨区の千葉道子さん(77)は「ミズバショウを見られる(範囲の)広さに驚いた。周りのブナの原生林もきれい」。 同センターによると、今季は遅霜で苞の先端が茶色く変色した株もある。今後はブナなどの芽吹きも始まるため、「ミズバショウ以外も楽しんで」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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