ボタンの名所として知られる長野市若穂保科の清水寺(せいすいじ)で、紫や白、赤など色とりどりの大輪の花が咲き誇っている。今年は低温が続いて咲き始めが例年より一週間以上遅れ、10日に咲き始めた。
境内や駐車場に40種類、約600株が植えられている。同寺によると、戦前は約4千株あったが、戦後に食料難から畑に転換し、200株ほどに減少。21年前から地元住民の「復活推進委員会」や檀家(だんか)らが増やしてきたという。
気持ち良く晴れ渡った18日午前も多くの人が訪れた。同市川中島町の尾沢章男さん(64)は「ピンクの花の透明感が好きで毎年来ています」と話し、カメラを手に一帯を散策していた。
19日は「ぼたん鑑賞会」を開く。本堂の阿弥陀(あみだ)如来像や薬師如来像、観音堂の千手観音像などの御開帳を行うほか、苗木や山菜の販売がある。
18日は県内全域で晴れた。長野地方気象台によると、各地の最高気温は午後1時現在、上田27・6度、松本27・1度、松本今井26・8度など15カ所で25度以上の夏日となった。18日夜は雲が広がり、19日は夕方から雨の降る所がある見込み。(長野県、信濃毎日新聞社)
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