大北農協(大町市)が経営するガソリンスタンド「白馬アルプス給油所」(北安曇郡白馬村)の職員が、2010年1~2月に売上金275万円を着服し、同2月に懲戒解雇された問題で、西山隆芳組合長は18日、この職員は40代の女性だと明らかにした。この問題を受け、同年春に西山組合長ら常勤役員と担当職員計12人に減給処分、訓告処分を課したという。
取材に対して西山組合長は、金融、共済部門に比べて給油所事業のチェックに甘さがあったと説明。問題発覚後に「内部統制確立委員会」をつくり、法令順守や現金の扱いについて部門ごとに職員研修をし、内部監査も事前通告なしに実施するなど、監督態勢を強化したとした。
西山組合長は「各地で農協の不祥事が相次いでおり、非常に残念。今後もチェック態勢を徹底する」と述べた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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