韓国ソウル近郊の京畿道の中学生40人が18日、教育旅行で伊那市を訪れ、「農家民泊」をした。国内外からの教育旅行の誘致に力を入れている市観光協会によると、韓国からの受け入れは同市では初めて。生徒らは8軒の農家に分かれて1泊し、食事作りなどを通して日本の暮らしに触れた。 訪れたのは、果川文原中学校1、2年生で13~14歳。同市荒井の唐沢健さん(70)宅では、男子4人を受け入れた。次男の和夫さん(40)に教わってそば打ちを体験し、ラー・カンチェ君(14)は「難しいけれど楽しい」と笑顔。 振る舞われた五平餅やそばを前に、生徒たちは日本語で「いただきます」「おいしい」。唐沢さんは「国同士には領土問題があっても、人と人同士では言葉の壁を越えて通じ合える」と話していた。 一行は18日に来日。19日は安曇野市や松本市を訪れる。岐阜、愛知県なども訪問し、22日に帰国する予定だ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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