安曇野市穂高有明のスイミングクラブの敷地にある蒸気機関車（ＳＬ）Ｄ５１（デゴイチ）の保存に取り組む会は１８日、市内外から募ったボランティア約５０人で機関車の手入れをした。小学生らが車体に飛び乗り、はけやローラーで黒いペンキを塗っていった。
ＳＬは長さ約２０メートル、高さ約４メートルで１９４０（昭和１５）年製造。７６年に廃車となり、翌年に敷地に展示された。が、いつしか維持管理が滞り傷みが目立つように。２００２年、当時ＳＬを所有していたクラブ職員が修繕などを始めたのに合わせ、地元中学生もボランティアを募り毎年手入れをするようになり、現在の活動につながった。
年々協力者も増え、ことしは松本市内の塗料販売会社が無償提供したペンキを使用。高い場所は、大人の参加者が隅々まで丁寧に作業した。安曇野市穂高北小学校４年の庄司陽澄（はると）君（９）は「複雑な構造で興味が湧いてくる。走っているＳＬに乗ってみたくなった」と話していた。（長野県、信濃毎日新聞社）
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