松本市安曇の乗鞍高原に本格的な観光シーズンの到来を告げる開山祭が19日、同高原の一の瀬園地で開かれた。満開のスモモが彩る高原に、観光客や地元観光関係者ら約600人が集まり、シーズン中の安全を願った。 のりくら観光協会や松本市などでつくる実行委員会が主催し、ことしで42回目。山の安全を祈願する神事やアルプホルンの演奏、近くの大野川小学校の児童による太鼓の披露などがあった。同協会の奥原満登会長(67)は「安全な観光シーズンにしたい。信州の観光振興を乗鞍が引っ張るつもりで頑張りたい」とあいさつした。 会場では、地元の食材を使った山菜汁や手打ちそばが無料提供され、観光客らが味わいながらアルプホルンなどの音色を楽しんだ。名古屋市から夫婦で訪れた西尾光義さん(68)は「山や滝など乗鞍の自然に魅了された。ミズバショウが素晴らしかった」と笑顔だった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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