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認知症、学生の意識は 長野大大学祭でアンケート結果発表

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 長野大(上田市)社会福祉学部の越田明子准教授が指導するゼミの学生7人が20日の同大学祭で、認知症との関わりについて同大生と職員に尋ねたアンケートの結果を発表した。7人は信濃毎日新聞での2010年の社会面連載を収録した「認知症と長寿社会―笑顔のままで」(講談社現代新書)を5月から読み深めて意見交換。認知症に対する身近な人たちの意識を探ろうと調査した。  9月から10月上旬に質問用紙を配布し、計532人から回答を得た。認知症の人と関わりがあると答えた人は37%で、具体的にはこのうち52%が実習などで訪問する介護施設の利用者、39%が家族、5%が近隣住民、3%が親戚、1%が友人だった。  将来、家族が認知症になった場合、誰かに伝えるとの回答は88%で、伝えないが2%、分からない・その他が10%。伝える場合の相手は親戚が44%、近隣住民が18%、友人が12%など。「尋ねられたら(その人に)伝える」との回答も15%あった。  認知症の人に対して抱く気持ちを聞いたところ、「どのように接していいか悩んだ」「(介護のために)家族の中で誰が犠牲になるのか、探り合いが始まると思った」といった悲観的な捉え方が目立った一方、「誰でもなり得る病気。知識を持って支援する必要がある」との意見もあった。  発表は同大2号館203教室で壁に模造紙を張り出して行い、認知症の医学的研究や福祉政策の歴史なども紹介。ゼミ生の4年大谷美樹さん(21)は取材に「認知症は本当に身近な病気で、患者の性格によって周囲がさまざまな対応を取る必要があると感じた」と説明した。発表内容を見た長野市の40代介護職員女性は「状況を知るだけでなく、自分たちがどうすればいいかについても考えを深めてほしい」と話した。  発表は21日も午前10時~午後4時に同教室で行う。(長野県、信濃毎日新聞社)


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