県内で2012年にスポーツや文化活動などの合宿をした人は延べ95万9242人だったことが21日、県観光部のまとめで分かった。県が初めて全77市町村の協力で、実績をまとめた。県移住・交流課は「合宿誘致推進の基礎データとし、利用者を伸ばしていきたい」としている。 市町村を通じ宿泊施設などに照会して調査。同日開いた「スポーツ合宿誘致推進連絡会議」で報告した。 受け入れ実績があったのは64市町村。分野・種目別の利用人数はラグビー・アメリカンフットボールが41万4250人と最多で、全体の43・2%を占めた=グラフ。サッカー・フットサル、陸上などが続き、スポーツ合宿が全体の約9割を占めた。スポーツ以外では音楽・演劇、文学・書道など、生物・科学―の順だった。 県内10広域圏別では、上田市菅平高原でラグビー・アメフト合宿のほとんどを受け入れている上小地域が52万7478人で最多。次いで北信地域が10万7179人で、スポーツ以外の県内合宿利用の6割近くを受け入れていた。 会議では、市町村側から「体育施設の利用は地元住民が優先。施設が整備できないと合宿誘致に結び付けにくい」といった意見が出た。県側は、高校内の複数の部による合同合宿も増えているとし、「近隣市町村で連携して体育施設の有効活用を図ってほしい」と求めた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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