諏訪市郊外の霧ケ峰で4月28日に起きた大規模火災から間もなく1カ月。上空から見た現場には、延焼規模約220ヘクタールに及んだ火災の爪痕が、今なお黒々と残っていた。 火災は、市などでつくる実行委員会が実施した「火入れ」(野焼き)の火が強風にあおられて燃え広がり、国天然記念物に指定されている踊場(おどりば)湿原の一部などに延焼。県が把握している林野火災では最大規模となった。 上空からは、当初の予定区域(10ヘクタール)を大きく越えて、火災が茅野市側の山麓に拡大していった様子がはっきり見て取れた。 一方、焼け跡の周囲の木々は新緑に色づき、黒い焼け跡からも緑の草が徐々に生え始めていた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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