2019年に日本で開かれるラグビーワールドカップ(W杯)の際に各国キャンプを上田市菅平高原に誘致する組織の設立総会が23日、同市大手の上田商工会議所で開かれた。会長に母袋創一上田市長が就任。市民らにラグビーやW杯日本大会に関心を持ってもらうための周知活動を進め、同大会組織委員会などから情報を集めていくことを決めた。 誘致組織は「上田市にラグビーワールドカップキャンプ地を誘致する会」。菅平高原の国際的な知名度を高め、観光客やスポーツ合宿の受け入れを増やそうと同高原観光協会が中心となって準備を進めてきた。上田商議所、上田観光コンベンション協会、同市体育協会など24団体が参加。事務局は当面、同観光協会内に置く。 母袋市長はあいさつで「菅平には108面のグラウンドがあり、標高が高いので低酸素トレーニングができるなど、キャンプ地として適している」と強調。「選手や関係者を市の総意でもてなして、市民との交流もしたい。波及効果を考慮しながら尽力する」と述べた。 本年度は同観光協会が50万円、真田町商工会が5万円を負担し、チラシやポスターを作って市内のイベントなどで広報活動をする。 W杯日本大会組織委によると、大会には日本を含む20チームが出場し、19年9~10月の約6週間、全国の10~12カ所で計48試合を行う予定。試合会場を15年5~6月に決め、16年にキャンプ地の立候補を受け付ける見通しだ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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