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王さんが説く白球の教え 松本で講演会

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 プロ野球ソフトバンク球団会長の王貞治さん(73)が25日、松本市を訪れ、同市の松商学園高校の生徒らを前に講演した。王さんは高校生時代に松商と対戦した縁があり、同校が硬式野球部創部100周年記念事業で招いた。対戦経験のある野球部OBらも含め、約2千人が聞き入った。  王さんの母校早稲田実業学校(東京)と松商は大正時代から交流を続ける。1956(昭和31)年5月27日、松本市内での対戦に、1年生投手の王さんが先発し、5―5で引き分けた。松商は57年5月26日にも、同年の春の選抜大会で優勝した早実と同市内で対戦。王さんは場外ホームランを放つなど活躍した。  王さんはキッセイ文化ホール(県松本文化会館)での講演で、松商との対戦を「とにかく無我夢中だった」と振り返った。松商野球部出身で、巨人で一塁手を争った故・木次文夫さんに触れ、「長打力では全然かなわなかった」と評した。  現役時代は「努力の人」だった―との指摘に、不調時は打席に立つのが怖かったと明かし、「自信を持ってやるには練習をやらざるを得ない」と力を込めた。野球部員に向けては「伝統のある松商野球部の一員との思いを強く持ちプレーしてほしい」と激励した。生徒の質問にも応じ、「野球とは何ですか」との問いに「不思議と飽きないもの」とにこやかに答えた。  王さんは講演会後、松商学園高校に移動し、当時の交流試合のスコアブックなどの資料を展示した歴史栄光室を見学した。  26日は、松本市野球場で午前10時半から早実、午後1時半から慶応高校(神奈川県)との招待試合を行う。入場無料で一般公開する。午前9時半からのセレモニーで、王さんがあいさつする。(長野県、信濃毎日新聞社)


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