2012年に県内の主な観光地(284カ所)を訪れた人は、前年比0・4%増の8472万2千人となり、3年ぶりに前年を上回ったことが27日、県観光部がまとめた観光地利用者統計調査で分かった。前年の東日本大震災後の落ち込みから回復し、3、4月は客数が伸びたものの、下半期はテレビドラマなどによる誘客効果があった前年水準を下回る月が多く、全体では微増にとどまった。 観光消費額は1・0%増の3096億6600万円で、3年ぶりに増加した。 観光客数の月別は、3月が前年同月比40・5%、4月が21・5%増。11月も前年水準を上回ったが、他の9カ月は前年を下回った。 観光客数の上位20カ所のうち、前年を上回ったのは14カ所。上田市の別所温泉が16・2%増の90万6千人と伸びた一方、安曇野市の碌山美術館・わさび畑周辺は19・2%減の138万人だった。観光客数が最も多かったのは軽井沢高原(北佐久郡軽井沢町)で、7位までの順位は前年と同じだった=表。 観光客数は1991年(1億764万1千人)、消費額は98年(4565億1600万円)をピークに減少傾向。県は昨年まで288カ所を調査していたが、近くの観光地をまとめるなどして12年分は4カ所減らした。(長野県、信濃毎日新聞社)
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