長野市教育委員会は２８日、２０１５年度の開館を目指す新長野市民会館の芸術監督に中野市出身の作曲家久石譲さん（６２）を内定したと、正式に発表した。久石さんは市が新会館の運営主体となる財団法人をことし１０月に設立した後、就任する見通しだ。
記者会見した鷲沢正一市長は「（久石さんには）長野らしさを演出してもらい、市の文化力の向上にご尽力頂きたい」と強調。市教委は、芸術監督選定の際に設けた「音楽を中心として幅広いジャンルに対応できる」などの４要件から、「適任者と決定した」と説明した。
市教委によると、久石さんは今月８日に芸術監督就任を承諾し、「芸術的な良いものをつくるには時間も経費もかかる。一体感を持って同じ方向へ進めるような組織体制を整備してほしい」と求めた。年数回、自身が出演するプログラムを考え、市の音楽祭にも取り組みたいとも話しているという。久石さんは６月６日に長野市で記者会見する。
また、市教委は新会館館長に信濃毎日新聞社事業局長の大橋聖一さん（５８）＝長野市栗田、副館長（子どもなどの育成担当）に小諸高校（小諸市）音楽科講師を務める長野市出身のファゴット奏者山上貴司さん（６０）＝東京都＝が内定したことも明らかにした。事業担当の副館長は久石さんが選ぶ。（長野県、信濃毎日新聞社）
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新長野市民会館芸術監督に久石譲さん 就任発表
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