県町村会は28日、臨時総会を長野市で開き、任期満了に伴う役員改選で藤原忠彦会長(南佐久郡川上村長)を再任した。全国町村会長も務める藤原氏はあいさつで、7月30日に任期満了を迎える同会長について「多くの他県の町村会長から引き続きやってもらえないかと声をいただいている。立候補を真剣に考えなければいけない」と述べ、続投に意欲を示した。 全国町村会によると、次期会長は各都道府県町村会長が投票する7月4日の会長選で決まる。関係者によると、同会が反対する道州制導入に向けた動きが中央政界で進んでいるため継続した対応を求める意見があるという。 藤原氏は2005年から県町村会長を務め、現在5期目。全国町村会長には2010年に就任し2期目。過去2回の会長選は対抗馬は出なかった。 県町村会の臨時総会では、副会長に伊藤喜平・下伊那郡下條村長と羽田健一郎・小県郡長和町長も再任した。任期は会長、副会長とも6月1日から2年。道州制について「市町村の強制合併を不可避とする」として「断固反対」する決議を採択。環太平洋連携協定(TPP)についてデメリット解消のための具体的な対策を示すよう国に求めることも決議した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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