スペインの強豪サッカークラブ「レアル・マドリード」が設立した財団が認定する小中学生向けのサッカースクールを上伊那郡中川村に誘致する計画で、日本の同スクール運営法人は31日、同村では一年を通じて平日に練習する常設スクールの開校は難しいと発表した。代わりに、財団派遣コーチによる短期集中型練習プログラムを7月から同村で定期的に組むとしている。 国内の同スクールは沖縄県石垣市と横浜市に2校ある。運営法人「グローバルフットボールマネジメント」(石垣市)と財団の関係者が5月11日に同村を視察。同法人によると、スクール候補地だった「天の中川河川公園」のグラウンドは周囲に照明がなく、日没が早い時期は夜間に練習できないため、広い地域からの参加が困難―とされた。 一方、短期集中型練習は、多くの子どもが集まりやすいよう土・日曜や祝日を利用し、2日間程度。初回は7月下旬の予定で、具体的な内容は今後詰める。6月下旬には参加者募集を始めたいという。 中川村で小学生のサッカークラブを運営し、スクール誘致に取り組んだ村内の団体職員竹下徳彦さん(30)は「スクールは開校できなかったが、中川で世界のサッカーを体験できる機会が生まれた。南信から長野県のサッカー熱を盛り上げたい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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