ブルーベリー栽培が盛んな上水内郡信濃町で31日、全国産地シンポジウム「美味(おい)しいブルーベリーで地域おこし」が開かれた。日本ブルーベリー協会(東京)が主催し、県内外からブルーベリー生産者ら約460人が参加。ブルーベリーの魅力や、品質の統一や販路の確保などの課題について意見を交わした。 イタリア北部トレント市で、小規模農家の出荷販売に携わるサラ・ベリニ博士が「生産者同士の組織をつくることで品質を統一できる」などと講演。ベリニ博士と地元の生産者、ジャムなど加工業者ら8人が「地域の特性に合った品種をどう選ぶか」「収穫から消費者に届くまでの仕組みを整え、ブランド力を高めたい」などと話し合った。 会場には加工品を紹介するコーナーもあった。 県園芸畜産課によると、県内のブルーベリー生産量は、クルミやプルーンと並んで全国1位。2011年には454トンが生産され、01年(239トン)から2倍近く増加した。 シンポジウム実行委員長で農園主の伊藤利定さん(64)=信濃町富濃(とみのう)=は「生産者や関係業者が顔を合わせて話し合うことで、お互いに刺激になる。全国で良質なブルーベリー生産を広げたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧