松本市で8~9月に開くサイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)松本の総監督小澤征爾さん(77)が31日、同市のまつもと市民芸術館で記者会見し、「初心に戻る。何としても、少しずつ皆さんの前で指揮できるようになりたい」と、本格復帰へ決意を語った。今春まで1年間、病気療養のため指揮活動を休止していた小澤さんがSKFで指揮するのは2年ぶり。 22年目を迎える今フェスは、オーケストラ、室内楽、オペラの3本柱に力を注いだプログラム構成。小澤さんは、サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)などの出演者について「みんながすごくやる気になってくれている。面白くなるだろう」と見通した。 体調不良で指揮を一部降板した2011年のフェスについて、練習後に毎年味わっていたかき氷を食べたことなどを挙げ「元気だと思い、遊んじゃった」とユーモラスに説明。今回は「ちゃんと寝て食って、無理がない運動をする。気を付けてやります」と語った。 フェスは8月12日~9月7日に計19公演を行う。小澤さんは、ラベルのオペラ「こどもと魔法」と、ジャズピアニスト大西順子さんらとSKOが共演するガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」の2プログラム、計5公演を指揮する。 チケットは6月8日午前10時から県内5カ所の会場、電話、インターネットなどで全国一斉発売される。(長野県、信濃毎日新聞社)
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