立科町の蓼科白樺高原観光協会は2日、蓼科山(2530メートル)の観光シーズン本番を告げる山開きを、麓の蓼科ふれあい牧場前の広場で行った。地元の蓼科区も山開き後の同会場で、観光客を歓迎する「すずらん祭り」を開き、太鼓演奏などで盛り上げた。 山開きには観光関係者ら約40人が参列し、神職が登山者らの安全を祈った。すずらん祭りでは、地元の御泉水(ごせんすい)太鼓保存会の子どもたちが勇壮に演奏を披露した。来場者も参加して餅をつくコーナーもあり、つきたてが無料で振る舞われ、観光客や地元の人が列をつくった。 来場者の案内に追われていたペンション経営の中村直貴区長(50)は「山などの事故がないことを祈っている」と話した。東京都西東京市の羽田(はだ)まどかさん(28)は「涼しくて新緑がきれい」とゆったり散策を楽しんでいた。 町観光課によると、蓼科山はまだ残雪が深く、登るには冬山登山の備えが必要。この日は、町による蓼科牧場の開場式もあった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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